Story 6:経験が、サウナの質感を決める。

サウナは、設計図だけでは完成しません。
空間のやわらかさや、木の香りの深さ、触れたときの感触──
それらは設計ではなく、“人の手の仕事”によって決まります。

MORI SAUNAのサウナ室は、国内の工場で日本の職人が一つひとつ丁寧に加工。
木材の選定から仕上げの手触りまで、機械では判断できない“心地よさの基準”を頼りに、細部まで人の経験が注ぎ込まれています。

良いサウナは、図面ではなく、職人の感性によって完成する。
それがMORI SAUNAのものづくりの原点です。

木を知る人の手で、美作檜を最大限に生かす。

MORI SAUNAの内装材に採用しているのは、国内生産量トップクラスを誇る岡山県美作市の檜。
ただ良い木を使うだけではなく、良い木を“扱える職人”がいることが重要です。

木材は一本一本、乾き方も香りも節の出方も異なります。
経験豊富な職人はその違いを見極めながら、

  • 熱を蓄えやすい部位
  • 湿気に強い部位
  • 触れたときに心地よい部位

を組み合わせ、サウナに最適な表情へと仕上げていきます。

ただ貼るだけでは得られない、“呼吸するような木の質感”がMORI SAUNAの室内には宿っています。

肌に触れるすべてを、職人が仕上げる。

サウナは裸で触れる空間です。
だからこそ、木肌の仕上げは体験に直結します。

  • 角を落とす角度
  • ヤスリのかけ方
  • ささくれの有無
  • 木目の方向
  • ベンチの座り面のわずかな丸み

これらは全て、図面では表現できません。
職人が自分自身の体で確かめながら「気持ちよく座れるか」「熱が刺さらないか」を判断し、
最終仕上げを行います。

手触りひとつで熱の感じ方は大きく変わります。
熟練の手仕事が、MORI SAUNAの“やわらかな熱の質感”を支えています。

日本の建築現場で磨かれた技術が、細部に宿る。

MORI SAUNAの工場で働く職人たちは、これまで住宅や商業建築を数多く手がけてきたプロフェッショナル。
建築現場で培った技術が、サウナづくりの細やかな品位へとつながっています。

  • 扉の収まり
  • ガラスの気密ライン
  • ベンチの厚みや高さ
  • 水がたまらない排水経路
  • メンテナンス性を高める納まり

サウナは高温・高湿という特殊環境だからこそ、建築職人の技術が大きな差を生みます。

MORI SAUNAは“サウナ職人”だけではなく、“建築職人の経験”までも取り入れた稀有なブランドです。

機械ではつくれない“居心地”を、手仕事がつくる。

近年、サウナは量産品も増えています。
しかし、どれだけ効率化が進んでも、居心地の良さや空間の柔らかさは機械だけでは再現できません。

木の癖を知ること。
表情を読み取ること。
触れた時の体感を理解すること。

そのすべてを仕事として積み重ねてきた人だけが、サウナの質感を正しく作り上げることができます。

MORI SAUNAは、職人の経験を大切にし、「触れた瞬間に分かる心地よさ」を何より重視しています。