Story 4:構造へのこだわり サウナを、建築にする。

MORI SAUNAは、一般的な“サウナ小屋”とはまったく異なる思想から生まれています。
私たちがつくっているのは、ただの箱ではなく、「建築としてのサウナ」です。

建築は本来、環境に耐え、人を守り、長く愛されるために存在します。
その原点を踏まえ、MORI SAUNAは構造のすべてを建築基準に沿って設計しています。

軽量鉄骨フレームが、サウナを建築へと引き上げる。

MORI SAUNAの躯体の中心には、一般住宅でも採用される軽量鉄骨フレーム(LGS)があります。
このフレームは、木材だけの構造では実現できない強度・耐久性・気密性を叶えます。

MORI SAUNA 軽量鉄骨フレーム

このLGSフレームに、断熱材を丁寧に貼り進めていきます。

外気温が激しく上下する屋外環境では、木だけの骨組みは膨張・収縮によるゆがみが起きやすく、サウナ室の気密性や断熱性が徐々に損なわれていきます。
一方、鉄骨は温度変化に対する安定性が高く、室内環境を長期にわたり理想的に保ちます。

  • 気密性が落ちにくい
  • 湿気や熱に強い
  • 経年劣化が少ない
  • サウナ室の品質が長期間安定する

これらの特性が、MORI SAUNAの快適性と耐久性を根底で支えています。

ジャッキアップで、どんな地形にも“水平”をつくる。

屋外設置では「地面が完全に平ら」というケースはほとんどありません。
そこでMORI SAUNAは、鉄骨構造の利点を生かし、ジャッキアップによる水平調整に対応しています。

  • 傾斜地でも設置が可能
  • 不陸のある地面でも正確に水平を確保
  • 建物のゆがみを防ぎ、サウナ室の性能を維持

木造の土台では破損やたわみが起きやすい場所でも、鉄骨なら安全で確実。
土地に合わせて建築をフィットさせられる──これもMORI SAUNAが“建築”である理由のひとつです。

構造の強さが、熱の質と空間に直結する。

構造を強固にし、気密性と断熱性を高めることは、ただ耐久性を上げるためではありません。
熱の質を最高にするための、建築的な前提条件です。

  • 寒暖差の影響を受けない
  • 室内の熱が均一に巡る
  • ストーブの負荷が軽減される
  • ロウリュ後もふわりとした熱が続く

建築レベルの気密と断熱は、サウナの居心地そのものを変えます。

サウナ室が“劣化しない”という価値。

屋外サウナの多くが抱える悩みは、数年経つと「暑さが逃げる」「湿気で内部が痛む」などの性能劣化が起きることです。

MORI SAUNAは、断熱材の配置、鉄骨の収まり、湿気対策まで建築基準で細かく設計し、“時間が経っても性能が落ちないサウナ”を追求しています。

長年使っても変わらず、ずっと快適で、ずっと美しい。
建築としてつくるからこそ、その価値が保たれます。

本当に良いサウナは、構造で決まる。

自然の中に置かれ、季節を越えて使われる屋外サウナ。
その環境に耐えながら、熱の質や快適性を長期にわたって維持できるかどうかは、デザインでも設備でもなく、構造そのもので決まります。

MORI SAUNAは、ハウスメーカーの知識と建築技術、そしてサウナ文化への深い理解から生まれた“建築としてのサウナ”。

それは見た目のためのデザインではなく、使う人が安心してととのい続けられる、確かな土台です。