寒冷地や豪雪地帯、積雪地域で屋外用サウナの導入を検討しているものの、「本当に使えるのだろうか?」と不安を感じている方は少なくありません。
外気温が低く、雪も多い環境で屋外サウナを設置することに対して、不安があるのも自然なことです。
結論から言えば、寒冷地・豪雪地帯・積雪地域でも屋外用サウナは導入可能です。
ただしその一方で、条件を間違えると「使いにくい」「長持ちしない」という失敗につながりやすいのも事実。
失敗しないためには、寒冷地・豪雪地帯・積雪地帯では特に、屋外用サウナの設計に注目して選ぶことが大切です。

寒冷地・豪雪地帯で「屋外用サウナは無理」と言われがちな理由
寒冷地や豪雪地帯で屋外用サウナを検討する際に「冬は寒すぎて使えないのでは?「すぐ壊れてしまうのでは?」といった否定的な意見を目にすることがあります。
こういった印象は単なるイメージではなく、実際に失敗例が多く存在していることに起因しています。
ただし、それらの多くの失敗が「寒冷地での屋外用として設計されていないサウナ」で起きている問題です。
ここでは、寒冷地・豪雪地帯で「屋外用サウナは無理」と言われがちな理由を整理していきます。
- 外気温が低すぎて室内が温まらない
- 結露・湿気による腐食やカビ
- 積雪・凍結による構造トラブル
外気温が低すぎて室内が温まらない
寒冷地で最も多く聞かれる不満は「サウナがなかなか温まらない」「設定温度まで上がらない」といったサウナ室の温度に関するもの。
市場に多く流通している簡易的な屋外サウナは、構造がシンプルで断熱性能が十分でないケースがあります。
寒冷地では、外気温が氷点下になることも珍しくないので、断熱性能が低いサウナでは温めた空気が外へ逃げ続けてしまう状態になります。
「それならばストーブを強くしたらいい」と考えるかもしれませんが、断熱性能の不十分な空間ではストーブの出力を上げても室内全体が均一に温まらず、ストーブ周辺だけが異常に高温になることも。
その結果、「肌にあたる熱が痛い」「ロウリュすると苦しい」といった、いわゆる「刺さる熱」のサウナになり、快適な環境が損なわれてしまうのです。
このような状態が「寒冷地では屋外サウナを快適に使えない」という印象につながっています。
結露・湿気による腐食やカビ
寒冷地・豪雪地帯で特に深刻なのが、結露と湿気による長期的なダメージです。
室内と屋外の極端な環境差に常にさらされている屋外サウナ。
特に寒冷地ではこの差が大きく、壁内部や天井裏など、目に見えない部分でも結露が発生しやすくなります。
断熱や防湿の設計が不十分であると、水蒸気が構造内部に入り込み冷やされて水滴となり内部に滞留します。
結露の怖い点は、目に見える場所だけでなく目に見えないところで進行するリスクです。
表面は乾いて見えていても、内部では木材の腐食やカビの発生が静かに進行していることがあります。
数年後に扉の歪みや、異臭、黒ずみなどで初めて気づくケースも多く、それらが「すぐ壊れてしまう」と言われる原因のひとつにつながっています。
積雪・凍結による構造トラブル
豪雪・積雪地帯では、雪そのものがサウナの構造に与える影響も無視できません。
積雪は想像以上に重く、屋根設計が不十分な場合、長期間の積雪によって構造に負担がかかります。
簡易的な構造のサウナでは、屋根のたわみ、ドアやガラスの歪みが起こり、気密性や立て付けに悪影響を及ぼすことがあります。
さらに見落とされがちなのが、排水や床下の凍結問題。
排水経路や床下空間が凍結すると、水が流れなかったり劣化や破損といったトラブルにつながります。
寒冷地・豪雪地帯でも設計次第で設置可能

ここまで読むと、「やはり寒冷地や豪雪地帯では屋外用サウナは難しいのではないか」と感じた方もいるかもしれません。
しかし、結論から言えば寒冷地・積雪地域でも屋外用サウナは十分に成立します。
重要なのは「寒冷地の気候を前提に設計されているかどうか」です。
実際に問題として挙げられる多くのトラブルは、寒冷地そのものが原因ではなく、寒冷地に対応していない屋外サウナを無理に使おうとした結果起きています。
つまり、断熱、結露対策、凍結の想定といった設計がされていれば、寒冷地・豪雪地帯でも快適に使い続けることが可能なのです。
寒冷地・積雪地域向け屋外用サウナに必須の設計条件6つ

寒冷地・積雪地域で屋外用サウナを快適に、そして長く使うためには、見た目や価格以上に設計そのものが重要になります。
ここでは、「寒冷地でも問題なく使われている屋外用サウナ」に共通する6つの必須条件を整理します。
- 高断熱・高気密
- 熱の質
- 結露・湿気対策
- 積雪・凍結を前提とした安全設計
- 使い続けられるメンテナンス性
- 水風呂・給排水設備の凍結対策
高断熱・高気密

寒冷地向け屋外用サウナにおいて、最も重要なのが断熱と気密性能です。
屋外用サウナというと「庭に置く小屋」とうイメージを持たれがちですが、寒冷地ではこの考え方自体が失敗の原因となります。
寒さや積雪を前提するのであれば、屋外用サウナは小屋ではなく建築物として設計される必要があります。
建築物として設計された、住宅レベルの断熱性能が必須です。
熱の質

寒冷地では「どれだけ温度を上げられるか」よりも、どんな熱で満たされるかが快適性を左右します。
寒冷地で心地よいサウナ体験を生むのは、室内全体に蓄えられた熱が穏やかに放射される状態です。
壁・天井・ベンチなどがしっかり熱を蓄え、輻射熱として身体を包み込むことで、無理のない温かさが生まれます。
熱の質が整っていないサウナでは、ロウリュをすると急激に湿度と体感温度が上がり、息苦しさを感じやすくなります。
高い蓄熱性と適切な換気バランスで、ロウリュ時でも刺激が強くなりすぎない穏やかな熱環境が理想です。
結露・湿気対策

寒冷地・積雪地域で屋外用サウナの寿命を左右するのが、結露と湿気への対策です。
多重断熱構造に加えて、防湿・遮熱シートを組み込むことで湿気の侵入を抑えることができます。
また、木部が直接雪に触れる状態が続くと、腐食の原因になります。
サウナ本体を地面から浮かせる、外装部分に雪が溜まりにくい納まりにするなどの配慮も重要です。
積雪・凍結を前提とした安全設計

豪雪地帯や積雪地域では、雪や凍結が建物に与える影響を前提にした設計が欠かせません。
豪雪地帯では、地域の積雪量をもとに積雪荷重計算を行ったうえで構造設計することが重要です。
建築的な屋外用サウナであれば、柱の本数や配置を調整することで、積雪荷重に耐える強度を確保することができます。
構造上、こうした補強ができないタイプのサウナもあるため注意が必要です。

例えばバレルサウナのような円筒形構造は、積雪荷重を前提とした補強が難しいケースもあります。
寒冷地・豪雪地帯では、構造補強が可能なタイプの屋外用サウナを選ぶことが重要です。
さらに寒冷地では、外気温との差による構造の歪み、凍結と解凍の繰り返しによって、ガラスやサッシ部分に大きな負荷がかかります。
積雪時に扉が雪に埋もれて開かなくなるケースもあるため、サウナ室の床を地面より高く設置する工夫も有効です。
コンクリート基礎やジャッキなどで床を上げることで、出入口まわりのトラブルを防ぎやすくなります。
1枚ガラス(単層ガラス)の場合は、表面温度が上がりやすく、結露や安全面で不安が残ります。
2枚以上のガラスを重ねたガラス(複層ガラス)を使用することで、表面温度の上昇を抑えつつ、断熱性と安全性を両立することで寒冷地でも安心して使える設計が重要です。
使い続けられるメンテナンス性

寒冷地・豪雪地帯では、「快適に使い続けられるかどうか」が屋外用サウナの満足度を大きく左右します。
冬季は特に、水分が残りやすい、乾燥に時間がかかるといった条件が重なることで、清掃や乾燥がしにくいサウナほどトラブルが起きやすくなります。
「掃除が大変」「乾かすのが面倒」と感じるようになると、次第に利用頻度が下がり、結果としてサウナが使われなくなってしまうことも。
弊社が製造・販売する屋外用サウナ『MORI SAUNA』では、清掃しやすいベンチ構造や排水設計、ヒノキ材を活かした乾拭き・換気で対応できるメンテナンス性を重視。
寒冷地でも無理なくメンテナンスを続けられることが、長く愛用される屋外用サウナの設計条件のひとつです。
水風呂・給排水設備の凍結対策

水風呂を併設する場合は、チラー本体や給排水配管が凍結しないよう、建築・設備担当と事前に十分な協議が必要です。
配管の断熱、屋内経由ルートの確保、排水方法などを含めて計画することで、冬季トラブルを防ぎやすくなります。
寒冷地・豪雪地帯で失敗しやすい屋外用サウナの選び方

寒冷地や豪雪地帯で屋外用サウナの導入を検討する際の失敗は、製品の選び方の段階で起きていることがほとんどです。
ここでは、寒冷地・積雪地域で特に起こりやすい代表的な失敗パターンを整理します。
失敗しやすい屋外用サウナの選び方①価格だけで選ぶ
屋外用サウナは決して安い買い物ではないため、「できるだけ初期費用を抑えたい」と考えるのは自然なことです。
しかし寒冷地では、価格だけを基準に選ぶことが最も失敗につながりやすいという側面があります。
よくある失敗パターンとしては
- 断熱材の量や質が最低限
- 気密処理が簡易的
- 屋外常設を前提にしていない構造
こうした仕様のモデルは、導入時の価格は抑えられても、「冬に温まりにくい」「光熱費がかさむ」「劣化が早く修繕が必要になる」といった問題が後から表面化しやすくなります。
結果として、「安く買ったはずが、結果的にコストがかかった」というケースも少なくありません。
失敗しやすい屋外用サウナの選び方②冬季利用を想定していないモデルを選ぶ
意外に多いのが、「屋外用」と書かれていても、冬季の本格利用を想定していないモデルを選んでしまうケースです。
冬季利用を想定されていないことで起きる問題として
- 冬は予熱に極端に時間がかかる
- 結露対策が不十分
- 排水や床下が凍結する
- 雪が積もると使いにくい
これらの問題は、「温暖な地域向け」として設計されたサウナを、寒冷地で無理に使おうとした結果起きます。
完全に使えなくなるわけではなくても、使い勝手の悪さから満足度が下がっていくケースが多く見られます。
寒冷地でも屋外用サウナを実現するポイント

寒冷地・豪雪地帯で屋外用サウナを成功させるためには、性能や構造だけでなく、「どう使うか」「どう設置するか」まで含めて考えることが欠かせません。
ここでは、導入検討時に役に立つ実践的なポイントを整理します。
電気ストーブか薪ストーブか
屋外用サウナを考える際、多くの方が悩むのが電気ストーブと薪ストーブ、どちらを選ぶべきかという点です。
寒冷地では、それぞれに明確な向き・不向きがあります。
| 項目 | 電気ストーブ | 薪ストーブ |
|---|---|---|
| イメージ | ![]() | ![]() |
| 立ち上がり | スイッチ一つで安定した立ち上がり | 燃焼状態により立ち上がりに差が出る |
| 外気温の影響 | 外気温に左右されにくい | 外気温や薪の状態の影響を受けやすい |
| 温度管理 | 温度管理がしやすい | 火加減の調整が必要 |
| 熱の質 | 安定した熱環境を作りやすい | 蓄熱性が高く、柔らかい熱になりやすい |
| 体験価値 | 実用性・安定性重視 | 火を見る楽しさがあり体験価値が高い |
| 寒冷地での特徴 | 毎回確実に使える「安定性」が大きなメリット | 薪管理・着火・火加減調整など冬季は手間が増える |
寒冷地では、「どちらが正解か」ではなく、自分の理想や使い方に合っているかが重要です。
一般的に薪ストーブは出力が高く、寒冷地でもパワー不足になりにくい傾向があります。
電気ストーブを選ぶ場合は、サウナ室サイズに対して余裕のある高出力モデルを選ぶことが重要です。
MORI SAUNAでは電気・薪のどちらにも対応できる設計を前提とし、ライフスタイルや立地条件に合わせた選択ができるようにしています。
前室・動線・外構を含めた設計
寒冷地・積雪地域では、屋外用サウナを「サウナ本体だけ」で考えると失敗しやすい傾向があります。
外気温が低く、雪が降る環境では、「更衣スペースが寒すぎる」「サウナと水風呂の移動がつらい」「休憩中に身体が冷えすぎる」といった問題が起こりやすくなります。
つまり、サウナ単体が良くても、前後の体験が整っていないと快適に過ごすことはできないのです。
寒冷地では特に、前室の有無や動線設計が、体験の質を大きく左右します。
動線が長すぎたり、外気にさらされる時間が長いと、せっかくの気持ちのいい体験がつらい体験になってしまうことも。
そのため、寒冷地向けの屋外用サウナでは、外構・シャワー・水風呂・休憩スペースまで含めて一体で考えることが重要です。
寒冷地だからこそ、「どう置くか」「どう使うか」まで設計された屋外用サウナが、長く快適に使い続けられるポイントとなります。
MORI SAUNAが寒冷地・積雪地域で選ばれる理由

寒冷地や積雪地域で屋外用サウナを検討する際、最終的に重視されるのは「本当にその環境で快適に使用できるのか」という点です。
MORI SAUNAが寒冷地・豪雪地帯でも選ばれている理由には、サウナを「建築」と考え、日本特有の高湿度や大きな寒暖差を前提に設計されていることがあります。
構造・断熱・安全性はもちろん、空間としての美しさや使いやすさ、高い体験価値とのバランスが評価されています。
具体的には、以下のような設計思想を重視しています。
- 断熱材を十分に用いた高断熱・高気密構造で、外気温の影響を受けにくい
- 壁や天井まで熱を蓄え、室内全体が柔らかい輻射熱で満たされる設計
- 多層構造による防湿・結露対策で、長期的な劣化を抑制
- 積雪荷重や凍結を前提とした構造・部材選定、カスタム対応
- 清掃や乾燥がしやすく、日常的なメンテナンスを続けやすい構造
まずは実際の体験や、設置条件を踏まえた相談から始めるケースが多いのもMORI SAUNAの特徴です。
迷ったらまずはお気軽に無料相談へ。
年間100件以上のサウナ導入サポート実績をもとに、設置条件に合わせた最適なサイズ・仕様・配置までまとめてご提案します。
\国産・三重断熱の本格屋外用サウナ/
寒冷地での屋外サウナ導入前によくある質問

ここからは、寒冷地での屋外サウナ導入前によくある質問について、お答えしていきます。
- Q1 : 屋外用サウナは、雪下ろしは必要?
- Q2:冬は何分で温まる?
- Q3:電気代は?
- Q4:結露は本当に大丈夫?
- Q5:別荘・山間部でも設置できる?
Q1 : 屋外用サウナは、雪下ろしは必要?
A:基本的には必要です。
特に、木材のみで作られたバレルサウナや木製の屋外用サウナは、積雪による荷重の影響を受けやすいため、定期的な雪下ろしをおすすめします。
当社屋外用サウナ『MORI SAUNA』の場合は、鉄骨フレーム・ガルバリウム外装を採用しており住宅レベルの強度がありますが、より安心して長く使用するためにも定期的な雪下ろしを行うと安心です。
Q2:冬は何分で温まる?
A:目安は約60分です。
弊社検証では、外気温10℃前後の12月でも、6名用サウナ室は約60分で100℃以上に到達しました。
Q3:電気代は?
A:MORI SAUNA付属の電気ストーブ(Helo Hanko 6kW/8kW・単相200V)の場合、電気代の目安は1時間あたり約130〜250円です。(電気料金単価31円/kWhで試算)
ただし、外気温・設置環境・換気条件や、サウナ本体のカスタム(サイズ、ガラス面の大きさ等)によっても消費電力は前後します。
Q4:結露は本当に大丈夫?
A:MORI SAUNAは室内側に防湿・遮熱シート(Rフォイル)+三重断熱を施しているため、内部結露は非常に起こりにくい構造です。
また鉄骨構造はゆがみに強く、長期的な耐久性に優れています。
Q5:別荘・山間部でも設置できる?
A:設計次第で設置可能です。
別荘地や山間部などの屋外環境でも、断熱性・気密性・構造を考慮した設計であれば、屋外用サウナの設置は可能です。
MORI SAUNAは、三重断熱構造と断熱ペアガラスにより外気温の影響を受けにくく、別荘地や山間部などの屋外環境でも快適な熱環境を目指した設計です。
ただし、設置可否は搬入経路・基礎条件・電源など現地状況によって異なるため、事前にご相談ください。
寒冷地・豪雪地域の屋外用サウナは設計で決まる

寒冷地・豪雪地帯・積雪地域で屋外用サウナを導入するとなると、「本当に使えるのか」「維持できるのか」と不安を感じるのはごく自然なことです。
しかし、ここまで見てきたように、問題の多くは寒さそのものではなく寒さを前提にしていない設計から生まれています。
屋外用サウナは、「寒冷地だから無理」なのではなく、寒冷地で使うことを想定して設計されていないから無理となってしまうのです。
寒冷地・豪雪地帯でも快適に使われている屋外用サウナには、共通する設計があります。
- 高断熱・高気密で熱が逃げない
- 刺激が強すぎない、柔らかい熱環境
- 結露や湿気を防ぐ構造
- 積雪・凍結を前提にした安全性
- 冬でも無理なく続けられるメンテナンス性
これらは寒冷地・積雪地域で屋外用サウナを成立させるための前提条件です。
重要なのは「どんな設計のサウナを選ぶか」という視点。
寒冷地・豪雪地帯・積雪地域だからこそ、屋外用サウナをきちんと設計された“快適な空間”として選ぶ価値があります。

