屋外用サウナの価格・費用・相場は?なぜここまで差が出るのかを構造から解説

屋外用サウナ

「屋外用サウナの費用って、結局いくらかかるの?」

庭や別荘、施設への導入を考え始めたとき、まず気になるのがこの疑問ではないでしょうか。

初期費用を抑えられる製品は魅力的に見えますが、将来的に修繕や買い替えが必要になるケースもあります。
導入時には安く感じても、長い目で見ると必ずしも合理的とは言えないこともあるのです。

本記事では、屋外用サウナを価格だけで評価するのではなく、なぜ価格差が生まれるのかを理解し、価格の背景にある構造の違いを整理することで、「自分にとって適正な価格帯」が判断できるようになります。

価格そのものよりも、その価格の理由を知ること。そこから、後悔しない選択が始まります。

屋外用サウナ 価格 相場
目次

【全体像】屋外用サウナの価格相場はどれくらい?

屋外用サウナ

屋外用サウナの価格相場は、数万円〜600万円以上までと幅広く、選ぶタイプや仕様によって大きく変わる

例えば、簡易的なテントタイプであれば数万円〜数十万円台から導入可能です。
一方で、常設型のバレルサウナやボックス型サウナになると100万円〜300万円前後さらに構造や断熱性能にこだわった建築に近い仕様のモデルでは、400万円〜600万円以上になることもあります。

ただし、ここで注意したいのは、表示されている価格の多くが「本体価格のみ」であるケースが多いという点です。

屋外用サウナの実際の導入費用は、一般的に次の3つで構成されます。

  • 本体価格
  • 設置・基礎工事費
  • 電気工事や水回り、外気浴スペースなどの周辺設備費

これらを合算した「総額」で初めて、実際の費用感が見えてきます。

例えば、本体価格が安く見える製品でも、基礎工事が別途必要だったり、電源の引き込み工事が高額になったりすることで、最終的な費用が想定より大きく膨らむことがあります。

逆に、本体価格は高めでも、構造や断熱がしっかりしていて追加工事や将来的な修繕が抑えられる場合、長期的にはトータルコストが安定するケースもあります。

つまり、屋外用サウナの価格相場を考えるときは、「いくらから買えるか」ではなく、「最終的にいくらかかるのか」という視点が欠かせません。

次章では、種類ごとの価格帯と特徴を整理しながら、なぜここまで差が生まれるのかをもう少し具体的に見ていきます。

屋外用サウナの種類別|価格帯と特徴

屋外用サウナ 初期費用
書籍「家庭用サウナの選び方」より引用

屋外用サウナの価格を理解するうえで、まず整理しておきたいのが「種類の違い」です。
同じ屋外用サウナでも、構造や設計思想が異なれば、価格も体験も大きく変わります。

ここでは代表的な3タイプについて、価格帯の目安と特徴を俯瞰していきます。

テントサウナの価格帯と特徴

屋外用サウナ テントサウナ
サウナの専門商社より引用

価格帯目安:10万円〜50万円前後

テントサウナは、もっとも手軽に導入できるタイプです。
折りたたみ式のテントと小型ストーブを組み合わせる構造で、アウトドア用途を前提としています。

初期費用を抑えやすく、設営・撤収が簡単なのがメリットです。

注意点としては、断熱性が低く、外気温の影響を受けやすい点にあります。

常設・長期利用には不向きで、イベントや体験用途に向いています。

「まずは体験してみたい」という入り口としては選択肢になりますが、庭に常設して日常的に使う設備とは前提が異なる点は理解しておきたいところです。

バレルサウナの価格帯と特徴

屋外用サウナ バレルサウナ
サウナの専門商社より引用

価格帯目安:100万円〜300万円前後

丸い樽型の外観が特徴のバレルサウナは、見た目の印象もあり人気の高いタイプです。
海外製品も多く、デザイン性と価格のバランスで選ばれることが多い種類です。

比較的コンパクトに設置することができ、一定の断熱性は確保されています。

ただし、局面構造ゆえに断熱施工の自由度が限られる場合もあり、屋外環境での長期耐久性は仕様により差が出やすい点に注意が必要です。

価格帯としては“中間層”に位置しますが、内部構造の仕様や設置環境によって快適性や耐久性が大きく変わるため、見た目だけで判断しにくいカテゴリーでもあります。

屋外用ボックス型サウナの価格帯と特徴

屋外用サウナ 木製ボックス型
サウナの専門商社より引用

価格帯目安:200万円〜600万円以上

四角い建築型のボックスサウナは、もっとも価格幅が大きいカテゴリーです。
なぜなら、単なる「木製小屋」タイプから、住宅レベルの断熱・構造を採用したモデルまで、仕様の差が非常に大きいからです。

価格差が生まれる主な理由は、断熱材の層構造の違いや、外装の性能、フレームの構造など、デザインやサイズの自由度の高さゆえに差が出るところにあります。

この種類では、価格が単なる「広さ」ではなく、構造や断熱性能の差に直結しやすいという特徴があります。

木材のみで構成された簡易的な構造の場合と、屋外環境を前提に多層断熱や気密設計を取り入れた建築としての考え方から生まれたサウナでは、価格も大きく異なる

屋外用サウナで見落とされがちな「追加費用」

屋外用サウナの価格を調べるとき、多くの人が最初に目にするのは「本体価格」です。
しかし、実際に導入するとなると、本体以外にもさまざまな費用が発生します。

この追加費用を想定せずに検討を進めると、「思ったより高くなった」というギャップが生まれやすくなります。

ここでは、特に追加の費用として発生しやすい項目を整理します。

基礎工事費

屋外用サウナ ベタ基礎
コンクリートによるベタ基礎

屋外用サウナは、安定した地面の上に設置する必要があります。
簡易的にブロックで対応するケースもあれば、コンクリート基礎を打設(ベタ基礎)する本格的な施工が必要なケースもあります。

費用は敷地条件やサイズによって異なりますが、数十万円単位で変わることも珍しくありません。

また、基礎は後からやり直すことが難しい部分です。

屋外用サウナ ジャッキアップ
ジャッキアップによる水平調整


水平が取れていないと建物の歪みや隙間の原因になり、気密や断熱性能にも影響します。
価格を抑えたい場面でも、基礎は慎重に考えるべきポイントです。

電源・配線延長工事

屋外用サウナ 配線

電気ストーブを使用する場合、多くは単相200V電源が必要です。
一般家庭のコンセントは単相100Vなので、電気変換工事(1~3万円)を電気工事士に依頼する必要があります。

既存の分電盤から設置場所まで距離がある場合には、配線延長工事が発生します。

分電盤の容量が足りない場合は、屋外配線の施工やブレーカー追加などによって費用が変動します。
設置場所が家屋から離れているほど、コストは上がる傾向にあります。

本体価格が安く見えても、電気工事費を含めると総額が大きく変わることがありますので注意が必要です。

照明・夜間利用のための設備

屋外用サウナ 照明
サウナの専門商社より引用

屋外サウナは、夜間利用を想定するケースが多い設備です。しかし、庭や敷地は想像以上に暗くなります。

  • 足元を照らす安全証明
  • 外気浴スペースの間接照明
  • 水風呂周辺の視認性確保

これらは快適性だけでなく、安全性にも関わります。
照明は「雰囲気づくり」のためだけでなく、動線設計の一部として考える必要があります。

サウナ室内の照明が含まれる製品と含まれずオプションになっている製品があるので確認が必要です。

椅子・外気浴スペースなどの周辺備品

屋外用サウナ 外気浴スペース
サウナの専門商社より引用

サウナ体験は、サウナ室の中だけで完結しません。
外気浴用チェア、デッキスペース、簡易的な目隠しなども含めて、空間全体で体験が決まります。

椅子などは本体に比べるとそこまでお金はかからないかと思いますが、せっかく屋外設置ですぐに外気浴ができる屋外用サウナならこだわりたいポイントでもあります。

後から少しずつ揃えることも可能ですが、トータルで見ると意外に費用がかさむ部分です。

水風呂・冷却設備にかかる費用相場

屋外用サウナ 水風呂
サウナの専門商社より引用

そしてもうひとつ、費用に大きく影響するのが「水風呂や冷却設備」です。

「サウナ室さえあればいい」と考える方もいますが、実際にはととのいの質は、冷却環境によって大きく左右されます。そしてこの設備が、総額に影響する重要な要素にもなります。

屋外は水まわりの自由度が高い

チラーの仕組み 図解
書籍「家庭用サウナの選び方」より引用

屋外用サウナの大きな特徴のひとつは、配管の自由度が高いことです。

屋内サウナの場合は、配管位置などの制約を受けるため、大きな水風呂を設けるのが難しいケースが多くあります。
一方、屋外であれば給排水計画を比較的自由に設計することができるので、

  • 専用水風呂の設置
  • チラー(冷却装置)の導入
  • オーバーフロー排水設計

なども現実的な選択肢になります。

オーバーフロー」とは、浴槽の縁から水が溢れだす仕組みのこと。
常に新しい水が補給され、古い水が自然に排出されるので、水質の維持にも優れている。

水風呂・チラーの費用目安

規模や仕様によって異なりますが、一般的には次のような費用感が目安となります。

  • 水風呂本体:10万円~
  • チラー導入:20万円~
  • 配管・給排水工事:条件により変動

簡易水風呂浴槽とチラーがセットになっている製品など、構成次第では30万円から導入が可能です。

しかし、浴槽をこだわる場合や、冷却能力の高いチラーを選ぶ場合、容量の大きい浴槽にしたい場合などは100万以上かかることもあります。

サウナのタイプ、水風呂のサイズ、チラーの性能によって差が大きく、人によって金額が変わるのが実情です。

つまり、「屋外用サウナの価格相場」を考えるとき、水風呂や冷却設備を含めるかどうかで総額は大きく変わります。

体験価値と費用は“バランス”で決まる

水風呂や冷却設備は、単なる追加オプションではありません。
サウナ→水風呂→外気浴という一連の流れが整うことで、サウナ体験はより快適になります。

ただし、必ずしも「費用をかけるほど良い」という話ではありません。
大切なのは、求める使い方・体験イメージ・ご予算とのバランスです。

例えば、

  • まずはサウナ中心で楽しみたい
  • 水風呂は簡易的な方法で十分
  • 最初からフル動線を整えたい

など、選択肢はさまざまです。

一方で、後から水風呂や冷却設備を追加する場合、配管の再工事やスペース調整などで結果的にコストが増えるケースもあります。

そのため、屋外用サウナを検討する際は「本体+水回り+動線」まで含めた全体設計の視点で考えることが重要になります。

特に、家庭用・業務用など異なる規模での施工実績がある専門業者へ相談すると、ニーズと予算に合った現実的な提案を受けやすく、安心です。

長期目線で見たときに発生する本当のコスト

屋外用サウナ

導入時の費用だけでなく、数年単位で見たときの維持コストも重要です。
ここを見落とすと、「思ったより手間とお金がかかる」という事態になりかねません。

防腐塗料・再塗装の費用

屋外環境に設置される以上、外装木部は雨風や紫外線の影響を受けます。

製品によっては、数年ごとの再塗装や防腐処理が前提となっているものもあります。
足場が必要な場合は、施工費もかかります。

初期費用が安くても、メンテナンスを前提とした設計の場合、長期的には費用が積み重なります。

備品の交換費用

サウナストーンは数カ月に一回の点検と清掃が必要です。
ヒビや欠けを放置すると、爆ぜたりする可能性があるので交換の費用がかかります。

サウナストーブの寿命は、薪・電気共に10年ほど。
安全に使い続けるためには交換の必要があることもあります。
どちらも相場は40万円~の費用がかかります。

また、ベンチや背もたれ、すのこ床などの木部の劣化もあります。
サウナ本体のメーカーによっては、パーツの交換ができることもあるので購入前に確認しておくといいでしょう。

屋外環境による劣化とメンテナンス

MORI SAUNA 内観

屋外用サウナは、湿気、雨水、寒暖差、結露といった環境に常にさらされています。

断熱や防湿設計が十分でない場合、内部結露や木材の反り、隙間の発生などが起こることがあります。
こうした不具合は、修繕費用だけでなく、体験の質が低下する要因にもなります。

構造や断熱の設計差が、数年後に差として現れる部分です。

掃除・手入れに掛かる時間というコスト

掃除や手入れに掛かる「時間」も見逃せないコストです

  • ベンチが固定されていて掃除しにくい
  • 排水が悪く乾きにくい
  • 換気が不十分で湿気がこもる

こうした設計の場合、日々の手入れに手間がかかります。

一方で、清掃や換気まで設計に組み込まれている製品は、維持管理の負担が軽減されます。
これは直接的な費用ではありませんが、長期利用を考えると重要な要素です。

屋外用サウナの価格差はなぜ生まれるのか

ここまで見てきたように、屋外用サウナの価格は本体価格だけでは判断できません。
では、そもそもなぜここまで価格差が生まれるのでしょうか。

その背景には、大きく分けて次の3つがあります。

  • 断熱性能の違い
  • 構造・施工品質の違い
  • 外装・耐久性の違い

これらはカタログ上では見えにくい部分ですが、実際の体験や寿命に直結する重要な要素です。

断熱性能の違い

屋外用サウナ 熱環境

サウナは高温環境を維持する設備です。そのため、断熱性能は快適性と効率の両方に影響します。

断熱が十分でない場合、熱が外へ逃げやすい、ストーブ出力を上げ続ける必要がある、温度ムラが出やすいといった状態になりがちです。

結果として、電気代や薪の消費量が増え、ランニングコストにも差が出ます。

一方で、壁・天井・床まで多層的に断熱設計が施されている場合、室内全体が安定した温度に保たれやすくなります。
ロウリュ時の蒸気の回り方や体感の柔らかさにも違いが出ることがあります。

断熱は「見えないコスト差」を生む要素のひとつです。

構造・施工品質の違い

屋外用サウナ 製造工場
MORI SAUNA製造工場

屋外用サウナは、単なる設備ではなく「建築物に近い存在」です。

木材のみで構成された簡易的な構造と、フレーム強度や気密設計まで考慮された構造では、長期安定性に差が出ます。

  • 経年で歪みが出にくい構造か
  • 隙間が発生しにくい設計か
  • 湿気侵入を抑える層構造になっているか

といった点は、数年単位で影響が表れます。

屋外環境では、ほんのわずかな隙間や歪みが結露や腐食につながることもあります。
価格差の背景には、こうした構造的な違いが含まれていることが少なくありません。

外装・耐久性の違い

屋外用サウナ 外装
ガルバリウム鋼板による外装

屋外に設置される以上、雨風や紫外線に耐えられる仕様であるかどうかは重要です。

外壁材の耐候性能や、ガラスの仕様、防湿・遮熱層の有無などは、見た目では判断できませんが、耐久性や安全性に直結します。

単板ガラスではなく複層ガラス(ペアガラス)を採用することで、表面温度が上がりにくく安全性が高まるだけでなく、断熱性能も向上します。こうした仕様の積み重ねが価格差として表れます。

安さで選んで後悔しやすいポイント

屋外用サウナ シャワー

価格は重要な判断材料ですが、「安さ」だけで選ぶと後悔につながるケースもあります。

よくあるのは次のような事例です。

  • 思ったより温まらない
  • ロウリュ時に息苦しさを感じる
  • 数年で木材が痛んでしまう
  • 結露やカビが発生する

これらは、断熱・気密・防湿設計が十分でない場合に起こりやすい現象です。

もちろん、すべての低価格モデルに問題があるわけではありません。
しかし、価格を抑えるために削られている部分が何かを理解せずに選ぶと、結果として修繕や買い替えの費用が発生し、総額では高くつく可能性があります。

屋外用サウナは、数年で使い捨てる設備ではなく、長期利用を前提に検討されることが多い設備です。

だからこそ、初期費用だけでなく「長く持ち続けられるか」という視点が欠かせません。

初期費用だけで判断しない「合理的な屋外用サウナ」の考え方

では、どのような屋外用サウナが長期目線で合理的と言えるのでしょうか。

ポイントは、次の3つを前提に設計されているかどうかです。

  • 屋外環境を想定した構造
  • 十分な断熱・防湿設計
  • 維持管理のしやすさ

屋外前提で設計されたサウナは、単なる「木製小屋」ではなく、建築的な視点で作られていることが多い傾向があります。

軽量鉄骨フレームに多層断熱を組み合わせ、湿気の侵入を抑えるシートを組み込んだ構造であれば、気密や断熱の安定性が長期にわたって維持されやすくなります。

こうした設計の屋外用サウナは初期費用が高めになることがありますが、結露や歪みのリスクを抑えやすく、結果としてメンテナンス負担が軽減される可能性があります。

屋外用サウナ メンテナンス

また、熱が柔らかく回るよう設計された空間や、清掃しやすいベンチ構造なども、日常利用においては大きな差になります。

重要なのは、「価格が高い=良い」「安い=悪い」という単純な図式ではなく、価格の背景にある設計思想を理解することです。

迷ったらプロに無料相談|MORI SAUNAが最適プランを提案

屋外用サウナ 小屋型 ショールーム

屋外用サウナは本体選びだけでなく、断熱・気密・結露対策、設置場所や目隠し、外気浴・水風呂の動線まで含めて満足度が決まります。

MORI SAUNAはサウナを“建築”として設計し、軽量鉄骨フレーム×三重断熱で屋外でも安定した熱環境を実現。

mm単位のサイズカスタムや前室付き仕様にも対応でき、柔軟に理想を形にできます。

迷ったらまずはお気軽に無料相談へ。
年間100件以上のサウナ導入サポート実績をもとに、設置条件に合わせた最適なサイズ・仕様・配置までまとめてご提案します。

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まとめ

屋外用サウナ MORI SAUNA

屋外用サウナの価格相場は、数十万円から数百万円以上まで幅があります。
その差は、単なるブランドやデザインの違いではなく、断熱・構造・耐久性といった中身の差に起因することが少なくありません。

本体価格だけを見ると判断を誤る可能性がありますが、追加費用や長期コストまで含めて整理すると、自分にとって合理的な選択肢が見えてきます。

「なぜその価格なのか」この視点を持つことで、屋外用サウナ選びはぐっと分かりやすくなります。

もし具体的な条件や設置環境に合わせた費用感を知りたい場合は、個別に相談してみるのがおすすめです。
価格の理由が見えると、次の一歩も踏み出しやすくなります。

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